健康コラム

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健康コラム

歩いて心身ともに健康生活

 コロナも落ち着いてきて「旅行に行こう」と出かける人も多くなってきました。3年ぶりに春を楽しんだ方も多いでしょう。仲間との会食も、人数を減らすなどの工夫を凝らしながら再開といった風景をよく見かけます。外国人旅行者の解禁も報じられています。大阪ミナミでは、日本に住む外国の方を含めていろいろな観光客を見かけるようになりました。

  コロナ太りという言葉があります。在宅勤務、巣ごもり生活で運動不足になって、どうしても太ってしまう…仕方ないことです。ジムに通うのも一手ですが、もっと簡単に、より日常的に体を動かしていくことが大事と思います。ジム通いは週末だけかもしれませんが、毎日、なにかしら体を動かすことが健康づくりにつながります。
 コロナ禍にあって循環器系の病気で亡くなる方が増えました。減りつつあったのが増えたわけですから大きな問題です。やはり運動不足が影響していると考えられます。コロナに感染しなければ、それで良いというわけではありません。「コロナにならなくて良かったね。でも持病が悪化して長くない」などというのは本末転倒でしょう。
 まず家を出て歩きましょう。街を、山を歩きましょう。ゴルフも良いでしょう。城巡りも良いかと思います。1万歩はなかなか難しいです。2時間近く歩いてやっと1万歩でしょうか。意識してウォーキングなど、1日に8,000歩くらいを目標にしましょう。
 実は歩くことは単なる運動ということではありません。歩いて発見することも多いはず。四季の花々、我が街にこんな店があった、あんな建物があったということ、運動になるだけでなく、想像より楽しいな、と思えてくるのです。楽しいこと、こんなものがあったんだという発見、そういったことが大事です。高齢になると「きょういく」と「きょうよう」が重要だとか。「今日、行くところがある」、「今日、用事がある」ことです。

 コロナ禍による巣ごもり生活で、気持ちも沈みがちになっていませんでしたか。同じような毎日では精神的にも参ってしまいます。犬も歩けば棒に当たる、人も歩けば発見、楽しみに当たる、です。歩くことは、精神衛生上も良いことだと思いませんか。市民の健康づくりを目指してウォーキングロードを整備している市もあります。スマートウエルネスシティとか称するそうです。
 黙々と走るのも良いと思います。「それはしんどいなあ」と思う方、とりあえず歩いてみませんか。心身ともに健康になるかも。

なぜお医者さんは忙しいのか? 大病院にかかると初診7,000円とられるわけ

 コロナ禍が2年余りも続いて医療界も大変なことになっていますが、実はもう一つの大きな変化が起こっています。医療費は診療報酬というものが2年毎に改定されるのですが、今年4月の改定に病医院関係者は身構えているのです。

 大病院、大学病院などに診てもらおうと受付に行くと「紹介状はありますか」と問われることが一般的になりました。選定療養費という名目で、例えば紹介状のない初診は5,000円をプラスして徴収されますが、この4月からは7,000円に上がることが決まりました。納得できないかもしれません。大きな病院で診てもらいたい事情というものがある、と言いたいかもしれません。

 実は病院のお医者さんの働き過ぎが問題となっています。夜勤してそのまま通常の診療に対応する、などといったことが当たり前のようにありました。さすがにこれは問題だと、2024年から時間外労働の規制が始まります。外来診療で疲れ切って、昼食も食べずに入院患者さんを診て回る。これで良い医療を提供できるだろうか、というわけです。専門を生かした診療に集中してもらう必要がある、という方向に国も動いています。

 今回の診療報酬(医療費)改定で何が注目されているのでしょうか。大胆にまとめてしまえば「専門医療を提供する大病院と『かかりつけ』医を担う地域の病院、クリニックの役割分担を進めて下さい」ということになります。大病院が信頼できると押し掛けるのは、コロナで問題となっている医療ひっ迫を促進しかねません。かかりつけのお医者さんも、ただ患者さんが来てくれれば良いというわけではありません。日頃から、その患者さんの持病のこと、体調のこと、家族のことなどを知っておきたいと考えます。前もって患者さんの情報があれば的確な診察ができる。当たり前のことではないでしょうか。

 かかりつけ医を持って、日常的に診てもらい、体調の変化があれば相談にも乗ってもらう。自分のことをよく知ったかかりつけ医を持ち、専門的な診療が必要になったら、適当な病院を紹介してもらう。私たちは、医療サービスを受けるについて、そういったことを、改めて考えなければなりません。高齢化が進みますが、歳を重ねると、複数の病気を持つ、なかなか治らないといった状態になり勝ちです。若者なら単純な病気が高齢者だと多くの情報が必要になるからです。

そういったことを理解して病院に、クリニックにかかりませんか。

お医者さんは忙しい-大病院との付き合い方

  体調が悪くて大きな病院で診てもらおうと受診すると「選定療養費」という付加料金を取られたことはありませんか。国は今、先ずかかりつけ医に受診しましょうという方針を採っています。どうしてなのでしょうか。

コロナの波が襲ってくる度に「医療崩壊」、という言葉がマスコミやネットで流れ、ベッドが空かないということで入院先が決まらず救急車の中で何時間も待たされる、といった話が聞かれます。新型コロナという新型感染症の受入れは特殊なものなのだからでしょうか。加えて病院のお医者さん方は忙しいこともあるかもしれません。

 「働き方改革」とやかましく言われるようになって何年か経ちました。病院勤務医は2024年から残業規制が始まりますが、その内容は、一部で年間2,000時間近い残業を認めるというものです。年間4,000時間労働もOKというものです。信じられないような長時間労働です。

 大病院のお医者さんは、外来診療をバタバタと済ませて、それから病棟に入院患者の診療に回ります。手術もあったりします。大病院の任務は入院患者さんの治療です。軽症の方が外来で時間を取ってしまうと、それがおろそかになりかねません。また既往症や普段の体調のことを知らずに患者さんを診ることは、なかなか難しいことでもあります。診療所(クリニック)や小さな病院と役割が違ってくるのです。

 かかりつけ医を持っているでしょうか。問診でいろいろ説明を加えなくても、普段の自分を知ってくれている。そんなかかりつけ医を持っておきたいものです。大病院のお医者さんは一から情報収集をしなければなりません。時間もかかるし的確な判断をするための情報も不足してます。だから、まずはかかりつけ医に、となるわけです。

 分業です。買い物でもスーパー、ディスカウント店、百貨店、専門店、ネット販売を使い分けます。医療の世界にも分業が必要なのです。大病院のお医者さんが皆、年間4,000時間も働いているわけではありませんが、得意分野に集中して技術を上げてもらいたいなと思います。私たちは顔の見える関係のかかりつけ医を大切にしたいと思います。
 新型コロナを身近な診療所(クリニック)で治療というのはもう少し先になりますが。

 

「コロナ関連情報、正しく読み解くには」 

 もう1年になろうかとしています。連日、コロナ情報がテレビやネットで飛び交っていて、緊急事態宣言が出され自粛が言われて、いつになったら以前の生活に戻れるのだろうかと読者各位も不安になる日々だろうと思います。研究もかなり進んできてワクチンも接種が始まろうとしていますが、何を信じたら良いのか情報の洪水で分からなくなります。パンデミックならぬインフォデミック(情報による混乱まん延)と言います。 

先ず言えるのは、新規感染者数に大きな意味はないということです。そもそも検査数に左右される数字です。当初の10倍を優に超える検査が実施されています。陽性率や実行再生産数(1人の感染者が何人の人に移すかという数字のことで、1を超えれば感染拡大、1を割れば感染減少になります)などといったデータを見なければ正しい理解になりません。

 理解して頂きたいのは、新規感染者数で不安をあおるようなテレビのワイドショーなどに惑わされないで欲しいということです。良いニュースはあまり流しません。悪いニュースばかり、それも未確認情報があふれています。見極めは非常に難しいですが、丁寧な内容解説をしてくれる特集などを選ぶべきでしょう。芸人があれこれコメントするワイドショーは観ない方が精神安定に良いと思います。

 いろいろ言われますが、基本はマスク、手洗い、三密回避ということでしょう。高名な感染症専門医が「食べる前に手を洗えば良い』と話されました。神経質になり過ぎるなということです。巣ごもりと言っても運動不足は免疫低下になるとか。外出も「要」なことです。ストレスは免疫を低下させます。せめて、コロナの話題以外のテレビ、ネットをフォローして気分転換をしないといけません。
 ワクチンの安全性もあれこれ言われていますが、素人が悩んでみても仕方ないこと。接種する時期までにいろいろ分かってくるでしょう。コロナはいつ果てるかわからない戦争とは違います。戦時中の先人たちの苦労を思えば恵まれています。多くの説では、今年中に日常復帰が見えてくるようです。一喜一憂しても始まりません。まさに止まない雨はない、冬来たりなば春遠からじ、でしょう。
 あまり言われていませんが、ワクチンだけでなく治療法もかなり進歩して来ています。マスクと手洗い三密回避でかなり感染予防できると言います。恐るべき、でも過度には恐るるに足りない、そんなコロナウイルスとのことでした。

「不要不急」の医療? -手遅れにならない受診行動を-

 コロナ感染拡大の第二波に気持ちがざわつく毎日です。「病院に行ったら感染するかも」、「出来るだけ受診するのは遅らせよう」と病院に行くことをためらう方も多いと思います。実際、病院やクリニックの患者さんは減っており、小児科や耳鼻科など3割も4割も患者さんが減っているところもあるようです。 

 ただ、心配は経営のことだけではありません。本当の心配は「コロナに感染しなかったけど、がん発見が遅れて手遅れになった」といったことや「子どもの予防接種が抜けてしまった」という事例などです。既に、ある大学病院長から「がん治療で手遅れになりかねない事例が出始めている」という話があったり、小児科医らから「子どもの将来に影響が出ないか」という心配の声が出たり、高齢者を診る老年科の先生からも認知症悪化などの声が上がたりしています。
 よく知った少しご高齢(と言っても現役で働いておられる)の方から、「今年は人間ドックを見送ろうと考えているが」と相談を受けました。皆さんはどうお考えになるでしょうか。少なくともキチンとした病院の経営する健診施設は、私の知る限り、徹底した感染対策を施しています。100%完璧か?と問われれば断言はできませんが、1年先延ばしして、がんが、いやそれ以外でも命に係わる病気の発見が手遅れになったら悔やまれるのではないでしょうか。

 先般、私の友人が心臓の発作で急逝しました。手術の予定を立てましょう、と主治医と相談していた矢先のことでした。「今のところ、日常生活には差し障りがない」から「不要不急」で病院に行かずにいよう、と決め込んで良いのでしょうか。
 「念のため」受診しておこうというような、いわゆる「コンビニ受診」はほめられたことではありません。しかし受診が必要であるかどうか、を安易に自己判断して良いのでしょうか。警戒すべき病気は新型コロナだけではありません。他にも多くの病気があるのです。

 手遅れにならない受診はやはり必要なのではないでしょうか?